優しい時間、富良野にて。

2016年4月10日(日)|category : 北の森通信

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あなたは文明に麻痺していませんか

車と足はどっちが大事ですか

石油と水はどっちが大事ですか

知識と知恵はどっちが大事ですか

理屈と行動はどっちが大事ですか

批評と創造はどっちが大事ですか

あなたは感動を忘れていませんか

あなたは結局なんのかのと云いながら

わが世の春を謳歌していませんか

 

倉本聡

富良野塾起草文より

 

 

 

「北の国から」の五郎さんの不器用な純粋さと、知恵を使って創造し行動する生き方が大好きだ。富良野3部作と言われる「優しい時間」と「風のガーデン」も、もちろん好き。富良野を初めて訪れたのは18のとき、女二人電車の旅だった。2度目は20代後半のひとり旅。3度目の今回は娘とふたり、車の旅。居を構えた清水町から富良野へは車で1時間半程度。五郎さんと宮沢りえ演ずるシュウが入った野天風呂「吹上温泉」のすぐそばの保養施設で1泊し、翌日、美瑛から富良野を周った。「優しい時間」で寺尾聡が営んでいたカフェ「森の時計」は今も撮影時のままの姿で営業している。窓辺にはカスミソウが飾られ、窓の外のまだ雪に埋もれた白樺林が美しかった。五郎さんの建てた「拾ってきた家」は内覧出来て、「北の国」のその後を綴った倉本氏の直筆原稿が展示されている。ドラマにしたら1時間ほどの内容であろうか、そこに綴られている五郎さんの無償の愛の形にまた涙が溢れて止まらないのであった。

 

※画像は全て「森の時計」にて