オロロンラインからサロベツ原野

2016年8月6日(土)|category : 北の森通信

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礼文島への交通手段は車とフェリー。自宅のある十勝から道東自動車道を札幌経由で日本海側の海沿いオロロンラインをひた走った。片道およそ500キロのロングドライブ。時間にして8時間のこの工程がその時間の感覚程に長く感じられないのは、北海道時間(2時間程度の移動距離は短いという感覚)の成せる業と海沿いの景色の素晴らしさに因るところ。2か月間お日様をほとんど拝めなかった十勝を抜け出し、久々の青空と光る海との並走はワクワク感に満ちていた。海沿いを走らずに道東を目指せば距離にして100キロをショートカット出来るのだけれど、帰路も敢えて500キロのオロロンラインを走ったのは、「帰りもあの道がいい!」という娘の強い希望があったから。

 

オロロンラインを走っていると海岸線の原野に立ち並ぶウィンドファンに度々遭遇する。その自然エネルギー装置のシンプルなデザインの何と美しいことか。そしてその行く手にはサロベツ原野が広がる。車を降りて木道を歩けば、どこまでもどこまでも先の見えない果てしない平原とその頭上の空の大きさに、未知なる世界と出会ったかのような感動を覚えるのであった。