落ち葉かきと千年の森

2016年10月29日(土)|category : 北の森通信

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吹雪いた日の翌日、前日の寒さが嘘のように光が差し、温かな小春日和となりました。待ってましたとばかりにガーデンチーム全員でフォレストガーデンに入り、落ち葉かきをしました。

 

台風以来、未公開となってしまったフォレストガーデンは千年の森と日高山脈を繋ぐ森のエリアです。訪れたひとが十勝の自然植生に触れられるよう林床管理をしています。森は管理をしないと繁殖力旺盛な笹にどんどん浸食されていきます。笹狩りを繰り返していると、林床に光が当たり、眠っていた植物たちが蘇るのです。

 

ミズナラの雑木林の落ち葉の下には、丸々太ったドングリがゴロゴロ。森を忙しく駆け回るリスの姿を思い出します。大きな大きな落ち葉の山を、林の中に100以上は作ったと思います。それを特大ブルーシートに載せて、二人一組でエッサホイサと林の外に運び出し、パワーショベルで2トントラックに積み、それを堆肥場へ運びます。

 

 

集めて運ぶ。

 

ただ黙々と、果てしなく広い森の中を息を切らし汗ばみながら、集めて運ぶ。

 

単純作業の繰り返しは、雑念を消し瞑想状態へ導きます。瞑想の先には至福感がやって来ます。大自然との一体感が心地よいのです。

 

 

 

「人の人生が100年だとすれば、森は千年単位で時間が流れる」これは、千年の森のマスタープランを手掛け、千年の森の名付け親でもある高野ランドスケープデザインの高野史彰さんの言葉です。

 

落ち葉かきは、100年の時の流れを千年へと導いてくれるお仕事でした。