お正月飾り教室始まりました!
2016年12月21日(水)|category : レッスン日記
昨日より、ひと葉のお正月飾り教室が始まりました!!
まずは12月17日に新潟市古町に移転オープンされた「ヒメミズキ」さんにて開催させていただきました。
真っ白い壁、落ち着いた調度に美しく温かみのある器たちが並んでいます。今は「叶谷真一郎(陶)×関口憲孝(陶磁)×白石陽一(磁) 3人展」の会期中でした。
ヒメミズキさんの教室はいつもすぐに予約がいっぱいになります。これも店主小笹さんのお人柄と、とてもありがたく思っております。昨日も沢山のお客様がお集まりくださり、みな個性的で素晴らしいお飾りが仕上がりました。
クリスマスリースは飾らなくても、お正月飾りは大抵のお宅が飾られると思います。お正月を家族で過ごし、おせち料理やお雑煮をいただく、また初詣や書初めをするといった日本の伝統文化が、未だ受け継がれているということをうれしく思います。
早さと手軽さを求めて急成長した文明は、自然に背を向け続けてきました。そうして、わたし達が失ったものは、心の豊かさです。お正月飾りに関して言えば、嘗ては、当主が縄を綯いしめ縄を作り、家の松や竹で門松を作り、年神様を迎える準備をしていました。ところが現代はそのいくつもの工程をカットし、ホームセンター等で買い求めるのが一般的です。流通品は長期間の保存が必須ですから、添えられた松や梅はプラスチック製品です。でも本来は、家の田んぼの稲わらで綯った縄に意味があり、その綯うという行為が楽しくもあり、そこに思いが込められていたのです。完成品をお金で手軽に用意したのでは得られない豊かさが、そこにありました。
ひと葉のお正月飾り教室で作るお飾りは、嘗てお父さんやおじいちゃんが作っていたお飾りとは、また意味合いが異なります。素材は自然のものですが、それらは各家庭で収穫された実りの物ではなく、ひと葉が揃えたものだからです。けれど、参加者の方々が、遠方からお集まりくださり、ホームセンターで買うよりもずっと高い参加費を払って、自然素材に向き合い、松やにで手を汚しながら、うねうねした柳を丸めるのに奮闘し、南天の赤さにほころび、最後はちり緬の古布で彩りお飾りを作る工程を楽しんで下さっているという姿には、豊かさを感じます。おそらく口にせずとも、心の中では迎える新年への期待やご家族の健康を願っていらっしゃったことでしょう。
そんなひと時をご一緒出来ましたことは、わたしにとってもしあわせです。
昨日のご参加者のみな様、誠にありがとうございました。思いのこもった素敵なお飾りでよき新年をお迎え下さいませ。
そして、移転オープンと3人展の開催中というお忙しいなか、場所をご提供くださり、参加者の方々とのご縁を繋いでくださったヒメミズキの小笹さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
最後に、手作りの美味しい洋ナシのクラムケーキと、オニオングラタンスープとビーフシチューパスタとフォートナムメイソンのクリスマスティーで、わたしを癒してくれたシュガーコートさんにも感謝の愛を贈ります!ラビュー❤
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