自然農挑戦日記その2「堆肥ボックスと有機肥料」

2015年6月26日(金)|category : 畑と庭と台所

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自然栽培は、無農薬無化学肥料、無施肥。この無施肥とは有機肥料も施さないということです。わたしが堆肥ボックスを作ったのは一年前。当初は有機農法の庭作りをテーマとしていました。有機農法とは、無農薬無化学肥料で有機肥料は施す農法です。有機肥料とは牛糞、鶏糞、生ごみ堆肥など。

 

こんなによいことはないだろうと思って始めた堆肥ボックスでの生ごみ堆肥作りも、決して良いことばかりじゃないとわかって来ました。日々食べている野菜は農薬や化学肥料を使ったものですから、それらで作った生ごみ堆肥には、当然のことながら農薬も化学肥料も含まれます。結局、ケミカルな物を循環させているのです。

 

更に、有機堆肥もまた安全ではありませんでした。家畜の飼料はほとんどが輸入品の遺伝子組み換えのもの。更に太らせるため肉を柔らかくするため、ホルモン剤や抗生剤が投与されています。当然、その牛糞堆肥や鶏糞堆肥にもそれらの成分が入っており、それらを土に投入した場合、微生物が分解するのは、農薬を分解するより厄介だと訊きました。

 

生ごみ堆肥作りは続けます。でもその意味合いは、当初の目的の有機農法の為ではなく、ゴミの減量による二酸化炭素排出の削減、地球温暖化防止の為です。そして、畑には施さず、主に庭に施します。

 

そして畑は自然栽培を目指します。

 

 

 

でも、それにしても無施肥のわたしのナスと、鶏糞や化学肥料を施している母のナスを比較すると、やはり落ち込みます。わたしのナスのあまりの成長の遅さに、心がポキッと折れそうです。きっとここは辛抱なのでしょう。自然栽培は種を採ることが重要で、種がその土地の気候風土をDNAに刻み次第に強くなっていく。ひとはいつも急ぎ過ぎて、大事なものを見失ってしまうのですから。

 

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がんばれ~。