ワイルドフラワーガーデン

2017年5月31日(水)|category : 畑と庭と台所

 

 

 

退院して10日余り、家での松葉杖と車椅子での生活にもようやく慣れて来ました。アトリエ兼自分の部屋を改装途中での事故だったので、自分の荷物が段ボールに入れてあったり、家具も移動してあったので、必要なものを手元に持ってくるだけでも一苦労。最初は、その不便さと思うように動けない苛立ちとでへこたれて気落ちしたりもしましたが、妹や母に手伝ってもらい、必要なものを手の届く狭い範囲に集結してもらい、自分でも少しずつ整理して、やっと生活が整って来ました。そんな中でも庭に対する情熱だけは翳ることがなく、リハビリの先生に「帰ったらまず何がしたいですか?」との問いにも、迷わず「庭に立つ」と即答。ちなみに「ラーメンを食べる」という回答が多いらしいです。

 

芽だしの時期からまるまる一ヶ月留守にしていた間にも、庭の花たちは春の歓喜と共に元気に成長し、緑は輝いていました。10年掛けて育ててきた庭との絆と言いますか、「安心してお母さん、わたし達ちゃんと大きくなったでしょ」と声が聞こえるような安堵感を感じました。

 

下の画像は、手前側の植栽されている部分が4年前に拡張したスペースで、その奥の何も植えていないスペースが、今年更に拡張したスペースです。この拡張スペースをどうするかと、入院中悩みまして、事故当初は「今年は無理だこの身体では何も出来ない」と諦めたのですが、術後しばらくするとめらめらやる気が湧いて来まして、自分自身が思うようには動けないので、大掛かりな苗の植栽は出来ないけれど、種を撒くことは出来るんじゃないかと思い当たりまして、「そうだ、ワイルドフラワーガーデンにしよう!!」とひとり盛り上がり、病室からネット注文で種を購入しました。ワイルドフラワーガーデンとは何かと言いますと、簡単に言えばお花畑、もしくは草原、そんな感じです。そうして退院後3日目に念願の種を撒きました。結局松葉杖では耕した柔らかな土の中には入れず、妹に頼んで撒いてもらいました。

 

 

ちっちゃなちっちゃな双葉がいくつか出て来ました。毎朝、その愛らしさを愛でるのが楽しみです。

 

体調は良かったり、悪かったり、暑い日に外に長時間いて、熱中症気味になってしまったり、アルコールとカフェインを摂取すると目眩がすることがわかったり、それでまた耳鼻科も受診することになったり、まだまだ万全とはいきません。

 

それでも、今は庭が元気の源です。自分では水遣りくらいしか出来ず、あとはひとの手を借りての管理ですが、毎日庭に立ち、きのう蕾だった花が開花した様子を眺めたり、植栽プランを練ったりすることは本当に楽しく、足の痛みや煩わしさも全て忘れてしまいます。

 

わたしのワイルドフラワーガーデンの成長もとっても楽しみです♪