世界で最も美しい庭

2016年5月8日(日)|category : 北の森通信

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十勝千年の森はイギリスのガーデンデザイナーズ協会主催SGD Awards 2012で「世界で最も美しい庭」と称され大賞を受賞した日本唯一のガーデンです。

 

日高山脈の麓、十勝平野に広がる庭は「メドゥガーデン/野の花の庭」「アースガーデン/大地の庭」「フォレストガーデン/森の庭」「ファームガーデン/農の庭」の4つの表情を持ち、その総面積たるや東京ドーム85個分だそうです。全体を歩いて回るとたっぷり1時間はかかります。

 

ヘッドガーデナー新谷みどりさん率いるガーデンチームは4名。内1名が研修生のわたし。そして力強いサポーター陣営は父と同年代のシルバーの男性4名。他にボランティアさんが数名。

 

一日の始まりは温室の管理と園内のお掃除から。掃除担当は2~3名で手分けして木製チップの敷き詰められた全通路のゴミ拾いと掃き掃除をします。ウッドデッキに付いた鳥の糞は拭き取ります。大蟻が明けた巣穴は砂で埋め戻します。掃除する場所によって箒の種類を変えます。メドゥガーデンの植物の際は、芽だし中の植物を傷つけないよう毛が柔らかい箒で掃くのです。

 

掃除を終えるとミーティング。ヘッドガーデナーがその日の仕事の役割分担を指示します。そうしてその日の庭仕事が始まります。道具の管理は徹底して行います。万が一にも、ガーデンにスコップが置き忘れられているなんてことがあってはいけないからです。

 

庭仕事は毎日多種に渡り、毎日新しい発見と学びがあります。同じように、庭の表情も刻一刻と変化し、出来ることならどの瞬間も見逃したくないと欲が出ます。

 

ヘッドガーデナーの新谷さんは、生まれながらのガーデナーです。その知識の豊富さ、技術の確かさ、世界中の有名なガーデンやガーデンデザイナーとの親交の深さ、そして庭に対する愛情の深さに日々驚くばかりです。イギリスのガーデン雑誌にも取り上げられる程、いま世界的にも注目を集める実力派ガーデナーなのです。

 

そんな方の指導のもと、世界で最も美しい庭の庭仕事に携われるこの日々を大切にしたいと思います。