7月のエントランスフォレスト

2016年7月21日(木)|category : 北の森通信

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十勝千年の森の入口からメインのメドゥガーデン(野草の庭)とアースガーデン(大地の庭)まで続く道はエントランスフォレストと呼ばれ、十勝の森の自然植生を垣間見ることが出来る。

 

7月はまず黄味がかった穂先を伸ばすヤマブキショウマが勢い付き、その合間を縫うように濃いピンクのエゾシモツケが咲きだした。それらが盛りを過ぎ首を折れだすとアイヌで食用とされていたオオウバユリがクリーム色の蕾を開きだし、次に薄紫のギボウシガが後を追った。北海道には2種類のギボウシが自生しているらしい。庭でしかお目にかかったことのないギボウシ。森の中での表情はより一層つややかだ。

 

千年の森での研修生活は今シーズン限り。毎朝の園路掃除での日々表情を変えるこれらの花々たちとの対話も、来年は繰り返すことが出来ないのだと思うと毎瞬毎瞬が切ないくらいに愛おしい。